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高山病とは

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高山病にならないために注意すべきこと


 余裕のある旅程を組むことが重要です。同じ高度でも、あっという間に飛行機で着いた場合と、数日かけてバスで着いた場合では状況は異なります。ですので、ゆっくりと高度を上げられる旅程を組んでください。目安としては、健康で若い方は2000m、高齢者は1500m以上では、1日500m以上高度を上げないようにしてください。

 また高山病になった場合に高度を下げられるように、余裕のある旅程を組んでください。

 現地に着いてからも気をつけるべきことがあります。
(1)暴飲暴食を避けてください。消化のいいものを適量食べてください。高山病により、消化器症状(お腹の症状)が生じる方も多いです。
(2)アルコールは避けてください。アルコールは呼吸を抑制し、高山病を悪化させる可能性があります。
(3)睡眠薬は避けてください。睡眠薬は呼吸を抑制し、高山病を悪化させる可能性があります。
(4)運動を控えてください。運動すると体が必要とする酸素の量が増えてしまいます。
(5)水分を十分に摂取してください。高地では呼吸数が増えます。呼吸数が増えると、体から逃げていく水分の量が増えます。いつもと同じぐらいの尿が出るように、普段以上の水分摂取を心がけてください。


薬による予防


 アセタゾラミド(acetazolamide)という薬が高山病の予防(及び治療)に効果があるといわれています。高地に到着する24時間前より125mgを12時間毎に内服するのが標準的です。

 日本でもダイアモックスという商品名で市販されています。入手するには医師の処方箋が必要です。また高山病に対しては健康保険は適応されませんので、全額自費で負担していただく必要があります。

 副作用について注意が必要です。普段内服されている薬との飲み合わせ、持病との関係について医師から十分に説明を受けてください。高齢者は内服量を減らすことを検討する必要があります。妊婦の内服はおすすめできません。

 海外では処方箋なしで購入できる場合もあります。しかし、安易な内服は考えものです。

 私の意見としては(私は内科医師ですが、高山病に特に詳しいわけではありません)、予防のためにアセタゾラミド(acetazolamide)は内服すべきではないと思います。副作用の問題があるからです。高地にて副作用が出たら、それこそ命取りになりかねません。


症状が出たら


 まず高山病になったらことに気付かなければなりません。様々な症状が出ますが、高地で体調を崩した場合はまず高山病を疑ってください。高山病であることに早めに気付ければ、それだけ対応も早く出来ます。「風邪」や「旅行疲れ」と間違わないようにしてください。

 高山病になった場合、軽い症状でも、それ以上高度をあげてはいけません。症状が完全におさまってから高度を上げるようにしてください。また症状が悪化する場合は勇気をもって高度を下げることを決断してください。

 早めの医療機関受診をおすすめします。また気軽に医療機関を受診できるように、旅行保険に入っていかれることをおすすめします。特に航空機やヘリコプターによる救助が必要となった場合、多額の費用がかかります。

 頭痛に対しては頭痛薬、むかつきに対してはむかつき止めが効きますが、高山病を治しているわけではなく、高山病の症状を感じにくくしているだけということを知っておく必要があります。高度を上げるのは、薬なしでも症状がなくなってからにしてください。